日本銀行の田村直樹審議委員は午前、福島県金融経済懇談会で講演し、実質金利が極めて低水準にあるなどの見解を示した。これを受けて円は買われている。
円高が株価上昇を抑制しているとした上で、イスラエルとイランの停戦合意を受けたポジション調整を指摘し、「きょうはあまり動きがない」と述べた。週初は中東情勢の緊迫化でセンチメントが悪化していた。
円高を背景に自動車や精密機器が売られ、個別では米食品医薬品局(FDA)が一部医療機器の輸入に警告を発したオリンパスが急落。
一方、東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体関連株が上昇し、日経平均を支えている。酒井氏は、米半導体メーカー、マイクロン・テクノロジーが発表する予定の決算に対する期待が株価を後押ししていると述べた。