ギャンブル依存症となり、多額の借金から闇バイトに手を出した学生は取材に、公営ギャンブルの「ポイ活」がきっかけの一つだったと証言した。では、専門家から見て、ギャンブルのポイ活の危険性はどこにあるのか。
ギャンブル依存症には、他の依存症と同じく、禁断症状や耐性がある。耐性が強くなれば、より強い刺激を求めて賭けるお金が増えていく。薬物やアルコールの依存症と比べても依存度は強いという。
ポイ活には、賭ければ賭けるほどポイントの還元率や特典が上がるサービスがある。加えて、高額を賭けた会員が特別観覧席を利用できたり、お中元やお歳暮が贈られたりするものもある。
「徐々に金額をつり上げていくという、耐性を利用した見事な作戦だと言える。依存症になる人は虚栄心が強い人も多く、VIP扱いというのもたまらない。カジノの『ジャンケット』と同じだ。すごい誘い込みだ」。
ジャンケットとは富裕層のプレーヤーをもてなす事業者のこと。特に海外のカジノで過剰なのめり込みと多額の債務を助長するといった問題が指摘されている。