スタートアップの経営者は自由度が低いと述べましたが、それと似て非なるのがスモールビジネスの経営者です。
スモールビジネスとは、多くの場合、創業者が株式の100%を持ち、自分以外の従業員もせいぜい2、3人という事業形態を指します。
株式を100%持っていますから、ほかの株主の意見に左右されることもなく、VC(ベンチャーキャピタル)などの出資者から「なにがなんでもIPOをしろ!」などと詰められることもありません。リスクをとって会社を急成長させる必要もないですし、従業員も少なく、作業は外部のフリーランスに業務委託したりしているので、固定費もかかりません。
行っている事業はさまざまで、先ほど述べたフリーランスを会社形態にした例が多いといえます。つまり、ITエンジニアやウェブマーケターのようなわかりやすい事業もありますし、YouTuberとして活動する、Noteなどの販売を行っている例もあります。
こうしたスモールビジネスによって、年に数千万円から1億円超を稼ぐというのが、安定感と自由度を兼ね備えた、いちばん豊かな人達のように思います。
資産は持っているが移動の自由度の低い人々が、富裕層1.0と2.0、移動の自由度の高い人々が、
フリーランスやスモールビジネス経営者など「富裕層3.0」です。
ここで「移動の自由度が高くても資産を持っていない人まで、富裕層3.0に含めるのか?」というツッコミが来そうですが、現時点では資産をあまり持っていなくても、どこでも稼げる力を持っている人は、ほぼ確実に、近い将来に資産も併せ持つことができるのです。こうした人を富裕層3.0に含める方が実態に即していると思います。